マンダロリアンの生き様を象徴する“我らの道”(This is the way)。そして、日本の各地で受け継がれてきた伝統工芸の「道」。
「大切なものを“護る”」「決められた“掟”を守る」「技を“継承”する」という共通の精神性を軸に、北から南まで、日本各地の伝統工芸品の“道”を繋ぐ。
安部 元博さん
師であり、父である初代窯元は、茶の湯の精神である「侘」と、格調高い「雅」を作陶の理念として確立しました 。二代目としてその精神を受け継ぎながら、新たに時間の積み重ねがもたらす静かな美、すなわち「寂」の思想を加え、創作の根幹としています 。
“マンダロリアンが賞金稼ぎの過程でグローグーと出会ったこと“はある意味アクシデントとも言えますが、台ヶ森焼の独自技法である莫迦焼締も東日本大震災というアクシデントから生まれた技法です。本作の壮大なストーリーの中でも、私たちの生活であっても、起こってしまった出来事をいかに良い方向に向かわせていくかという意識から生まれるものがあると今回の制作を通じて改めて感じました。
5月より1ヶ月ほど宮城県庁舎内2階食堂にて展示予定(展示期間調整中)
辻野 憲昭さん
和紙、竹、木、糸 それぞれの自然素材を活かし古来より受け継がれてきた伝統の技法で一本一本丁寧に製作を行っています。素材の選定から製造工程に至るまで、先人たちが築き上げてきた技と心を守り続けています。時代が変わってもこの基本を崩さず丁寧に作り続けることこそが変わらぬ価値と美しさを生み出す私たちの流儀と思っています。
和傘はかつて“大切な人を護るため”の守護具でした。マンダロリアンがグローグーを護る姿を和傘で表現できると思い製作しました。また二人の姿を大小のサイズ差で表現し常に寄り添い互いを感じながら進む姿を重ねています。離れることのない距離感と静かな絆を和傘として仕立てました。
5月15日(金)〜6月28日(日)までT・ジョイ京都にて展示予定
鷲巣 恭一郎さん
ものづくりで大切にしているのは、技術だけでなく「どう生きるか」という価値観ごと弟子に受け継ぐことだ。対話を重ねながら一人前として送り出し、文化をつないでいく―それが私にとっての「道」だ。スター・ウォーズシリーズもまた、登場人物それぞれの背景や葛藤、正義や絆を描いている。
お茶染めは、純粋な染料と違い色素以外の雑味が多く含まれる。分子の世界で互いに打ち消し合い、結び合うことで色に奥行きが生まれる。今回はその奥行きや関係性を、マンドーとグローグーの絆と重ねながら表現した。染めながら寸胴鍋の黒い染液を眺め、もしこの中であの壮大な物語が展開しているのだとしたら…そんなロマンを感じながら楽しんで制作した。
5月22日(金)〜6月末まで 静岡県 シネシティザートにて展示予定
重丸 貴広さん
立体的で重厚な質感のマンダロリアンのマスクを、広島県廿日市市で生まれ100年以上の歴史がある「けん玉」の球体に落とし込む色付けを凄く拘りました。下地の調整を丁寧に行い、光が当たらない場所でも凹凸の印影を表現して、格好良くリアルに見えるように心掛けました。 また、調色後グラデーションになるように層を重ね、べスカーの光沢に近づけるよう意識しました。
本作の制作が発表され、映画館で観られることを楽しみにしていましたが、まさか自分が関連した仕事に関われるとは思ってもいなかったので驚きました。子供のころから長年ファンである「スター・ウォーズ」に関連した仕事ができることは何かの縁を感じますし、感慨深いと思いました。
市川 卓司さん
戦士集団マンダロリアンに掟があるように、瓦作りにもいくつか掟(お約束)があります。 水分量や乾燥時の注意点、強度や乾燥のための構造などです。師から学び、 自身で失敗と成功を繰り返しながら繋いできた伝統の技と掟。 これを守りながら、一つ一つの瓦を丁寧に作り上げ、時には新たなものを制作し、 瓦の文化を繋ぎ守り続けることを大切にしています。
素顔が見えないマンダロリアンに対し、グローグーの瞳は、本作の中でも一番注力しました。 マンダロリアンとの絆はもちろん、グローグーの可愛いだけではなくフォースを秘めた強さを表現。 過去のSWの楽曲を聴きながら、焼きあがった瓦のマンダロリアンがべスカーのように輝く姿を イメージし、ワクワクしながら制作しました。
輪島塗沈金師として、伝統技術を護る事を律して作品の制作を行って参りましたが、一昨年の震災を機に自身の在り方を見つめ直す事となりました。それまでは、塗師が丹精込めて仕上げた漆の塗膜を損なう事無く、携わった人達への感謝とお渡しする方への想いを込める事を決めごととし、沈金鑿で描き彫り、絵柄を金粉で浮かび上がらせておりました。 今はそれだけではなく、伝統を絶やさず未来へ紡ぐ温故知新の精神が、我が”道”です。
この作品をテーマに何を制作するかと考えたときに、マンダロリアンのシンボルであるヘルメットに模様をつけることに着目しました。日本といえば富士山ですし、映画が日本一のヒットを記録して欲しいという願いも込めて、富士山の絵柄を入れました。輪島塗はお椀などが多いですが、このようなヘルメットに描くことで世界に輪島塗を知ってもらえる良いきっかけになるのではないかと思っています。
4月29日(水・祝)~6月14日(日)まで 愛知県 ミッドランドスクエア シネマにて展示予定
※5月19日(火)~5月25日(月)の展示はございません。
人形拵え・五代目 吉田玉助さん
江戸時代から続く「人形浄瑠璃文楽」のかしらは、現在もほぼ変わらぬ材料や工法で製作されています。かしら作りで心がけているのは「100%やりきらない」という師匠の教えです。かしらは人形遣いが構えて初めて魂が宿るものですが、作り手が自らの魂を込めすぎると人形遣いの妨げになるため、余白を持たせて遣い易さを重視しています。作家ではなく職人であることを大切にしています。(かしら製作者)
STAR WARSを初めて観たのはテレビ放送(ep.4)。プラモデル作りが好きで、中学生の頃から模型雑誌でもSW特集が組まれるようになり、映画と共にファンになりました。特に旧3部作(ep.4~6)が好きで、「マンダロリアン」はその世界観が続いていてとても楽しんでいたので、今回の企画の話を伺った時、是非やらせて欲しいと即答しました。自分の本職を通じてSWに関われたことを大変嬉しく思います。(かしら製作者)
5月22日(金)~6月30日(火)まで 大阪府 TOHOシネマズなんばにて展示予定
映画『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』
5月22日(金)公開
『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』ファイナル予告
帝国が崩壊し、無法地帯と化した銀河に生きる、どんな仕事も完璧に遂行する伝説の賞金稼ぎマンダロリアンと、強大なフォースを秘めたグローグー。
帝国の復活を狙う新たな戦争を阻止する最後の希望は、父子を超えた絆で結ばれたこの二人に託された―。